倒れるな!がんばれ! リンゴの木



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撮影日:2020年11月13日(金)
撮影場所:日が西に傾きかけた「おらが村」にて









2020-11-13 23:15 : 花と樹木 :

「紅葉」はリストラ?それともマッチ売りの少女?

【前書き】これは過去に一度投稿したことのある「紅葉」がテーマの雑記です。

かなり大胆に(笑)修正した上での再投稿なんですが、いかんせん、少し長いのです。ですが推敲している時間がもうありませんので、長文のまま投稿します。

興味がおありでしたら、いつかお時間のあるときにでも読んで頂ければ幸いです。

というのも、あなたもこれをお読みになったら、きっと紅葉の美しさをもうひとつ別の角度からご覧にれるに違いないと(私が勝手に)思うからです。(^^;

私の場合は、紅葉の仕組みを識ってからというもの、紅葉を見る目に広がりと深みが出てきました。紅葉に対する情も湧いてきました。


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  (我が家の近くの通りでみかけたモミジ。撮影は2019年09月07日)


『紅葉はリストラ?それともマッチ売りの少女?』


赤や黄色に色をかえて華麗に輝く晩秋の落葉樹。胸を躍らせながら森や林を駆け回り、デジカメのシャッターを押しまくる。

‥‥という流れが私のこの季節の定番儀式になっていた、数年前までは! 
 
もちろん、鮮やかな色彩に染まる木々の葉に感動する気持ちには今でも変わりないのだが、感動を覚えるその覚え方が昔とは違ってきた。

そのきっかけを作ってくれたのが、一時帰国のときに新宿の本屋で出合った1冊の本、『面白くて眠れなくなる植物学』(著者/稲垣栄洋/PHP研究所)。

表題が表題だけに冷やかし半分で手に取ってみたのだが、どっこい、ページをめくっていくうちに、冷やかすどころか熱くなってしまったのだ。どうやら私は「紅葉」に情が移ってしまったらしい。

さて、ここからが本題。(^^;

木々の葉が光合成を行う器官であること、そしてその光合成で化学反応を起こして糖を作り出すことなどは、私も子どもの頃の理科の時間に頭の中に(心の中にではない)たたきこまれた。

日差しが弱くなり気温も下がってくる秋には、その光合成の効率も次第に悪くなってくる。当然、糖の生産だって落ちる。落ちてしまえば葉は木の幹から貴重な水分や栄養分を吸い取るだけの存在になってしまう。

そこで幹は考える(‥‥と私が考えるのだが 笑)。

そうやすやすとお前たちに「ただメシ」を食わせるわけにはいかん。働かざる者、食うべからず。そろそろお前たちを追い出さねば!

だがその前に、吸い取れる物は吸い取らせてもらわんとな。戸口に鍵を掛けるのはそれからでも遅くない。

で、本の著者によると、その吸い取る幹の仕事とは葉にあったタンパク質をアミノ酸に分解して回収する作業のことらしい。それを片付けてから幹は水分や栄養分が葉っぱに行かないように、葉の付け根に層を作って遮断するのだという。

ここで葉っぱの命が絶たれて、ハラハラと散るに任せるだけなら、私も情は移らなかっただろう。実は、私の心を動かした葉っぱの悲哀物語が始まるのは、ここからなのだ(笑)。

戸口に鍵を掛けられてしまった葉はどうするかというと、幹が回収しきれなかった雀の涙ほどの僅かな水分と栄養分を使って働き続けるのだという。

縁を切られたにもかかわらず、なおも幹に届けようと光合成を行い懸命に糖を作り出す哀れな葉っぱたち。もちろん、幹には届くはずがない。

それじゃ糖分はどこへ行くの? 当然、葉に溜まっていく。で、その溜まった糖分から何が作られるのかというと、「アントシアニン」という色素。

一方、細々と光合成を続けてきた葉の中の葉緑素は、気温が下がるにつれてボロボロと崩れて行く。葉緑素が崩れてしまうと、葉にたまっていたそのアントシアニンの赤の色素だけが目立つようになる。

これが「紅葉」の正体らしい。

ということは(オーバーな表現が許されるなら)「紅葉」とは、幹に放り出されてしまった葉っぱが流す「涙の色」ということにならないだろうか?

えっ!ドラマチック過ぎますか? 私もそれは承知済み(笑)。


ところでこの本の著者は(男性だからかな?)幹に遮断された葉っぱの運命を「リストラ」に結びつけてイメージしていらっしゃる。けれど女性の私にはリストラ劇場は、まったく浮かんでこなかった。

とっさに脳裏を駆け上ってきたのが、アンデルセンの『マッチ売りの少女』だ。父親に、稼いでくるまでは家に帰って来るなと、厳寒の空の下に放り出された、あのいたいけな少女のことである(涙)。

凍り付くような寒さに耐えきれず、誰も買ってくれないマッチを、1本、また1本と燃やして暖をとる少女。一瞬赤や金色に輝くそのマッチの炎の中で、少女は美しい幻をみる。

私の目にはその光景が、晩秋色に輝く華麗な落葉樹の葉の炎と、ぴったり重なったのである。

この世で少女のことを可愛がってくれた唯一の人物が、亡くなった彼女のおばあちゃんだった。

空から差しのべられたそのおばあちゃんの温かい腕に抱きかかえられて、少女が天に昇って行くシーンは今でも涙なくして読めないだろうと思う。

これまでは一方的に晩秋の落葉樹の輝きを眺めては、「美しい!きれーい!」の声をあげ、はしゃいでいたワタクシ。

それはそれで悪くはないのだけれど、でもやっぱりあの本との出逢いに感謝せずにはいられない。錆びついていた私の感情腺に磨きをかけてくれたのだから、

確かにあの時以来、紅葉を見る目線に温もりが加わってきたように思える。色彩の輝きを、無意識のうちに心の目でも見ているような気がするのだ。

えっ!ドラマチック過ぎますか?  私もそれは承知済み(笑)。


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(2020/10/17 さっき大急ぎで近所で撮影 笑)






2020-10-18 08:48 : 花と樹木 :

ヒマワリと紅葉

11月に入っても、晩秋の空に向かって誇らしげに咲いているヒマワリ。

初めて目にしたのは8年ほど前(‥‥だったと思う)。
あまりのミスマッチな風景に、見てはいけないものを見てしまったような居心地の悪さを覚えたものである。

しかしこうも毎年のようにミスマッチを見せつけられると、しだいに「ミス」がぼやけてマッチしてみえるようになるのだから、或る意味、怖いよね。(^^;





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(2017/11/08 隣り村にて撮影)







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(2016/10/22  隣り村)






 (下の写真だけは晩夏に属する9月に撮影)
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2020-10-13 07:22 : 花と樹木 :

森の中の「アダムとイブのリンゴ」

私が住んでいる小村にはあちこちに森がある。
まるでエデンの園のように美しい。

その森には(きっと風が運んでくれた種が根付いたのだろう)リンゴの木が何本か生えていて毎年いま頃の季節になると赤い実をつける。

私はこの野生のリンゴのことを「アダムとイブのリンゴ」と呼んでいる。




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2020-09-06 07:59 : 花と樹木 :

「別れる男に一つだけ花の名前を教えておきなさい」

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別れる男に一つだけ花の名前を教えておきなさい。花は必ず毎年咲きます

インターネットを徘徊していたときに目にとまり急いでメモをとった、川端康成の言葉だ。

これをどう受け取るかはその人の性格によると思うが、それを敢えて私は大雑把に3つのタイプに分けてみた。


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(1)A子さん「別れがどうであれ、私がお付き合いする人には皆、私の好きな花を教えておきたい」

(2)B子さん「私が振った男なら私のことは、もう思い出してほしくない。けれど、恋焦がれる男に縁を切られたのなら、彼が結婚をしても、おじいちゃんになっても、私の好きな花が咲く季節には私のことを思い出してほしい」

(3)C子さん「私が振っても彼に振られても、その人との恋が終わったら、それでおしまい。前を向いて歩きたい」
*************

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私の個人的な見方に過ぎないのだが‥‥とお断りした上で言わせてもらうと、もしあなたがC子さんタイプだとしたら、恐らく小説家には不向きだろうな。

恋に執念を燃やし続けられる人は、それが小説を書く上で一つの大きな財産になり得ると私は思う。

          
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何を隠そう。私はC子さんタイプなのだ。だから、どう転んでも恋愛小説は書けない。(^^;


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    ↓下の可愛い花は、ドイツ語の名前を直訳すると「涙のハート」。
     こちらでは毎年5月に咲く。念のため夫に話しておこうかしら(爆)。

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2020-08-25 07:44 : 花と樹木 :

1本の大木の冷却能力は 普通のクーラーの10台分!

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             (西洋菩提樹 2018/07/07 撮影)
 
日本の都会に不足しているもの。
それは、樹木。そして、その集合体である林や森。
建造物最優先で来てしまったツケが、今まわってきているように思えてならない。

スイスでは都会であっても緑が多い。森もそこかしこにある。
チューリヒ市内の居住地域を例にとると、どこから出かけて行っても徒歩で10分以内には森に辿り着くことができる。

チューリヒはスイス経済の要である金融都市だから、どんどん人が集まってくる。土地を開拓しまくって家やビルディングを建てまくってガボガボ儲けることもできたであろうに、スイス人はそうはしなかった。

オランダのワーヘニンゲン(ヴァーヘニンゲン)大学の研究によると、1本の大木には20から30kwもの冷却能力があるらしい。普通のクーラーなら10台分に相当するというのだから驚く! 

スイステレビ局の電子版サイエンスサイトにも、こんな示唆に富んだ記事があった。太陽の下で体感温度が40度の場合、大きな1本の木の下では25度くらいの快適さが得られるという。


夏は家の壁を緑の天然クーラーでぐるぐる巻きにするのは、どうだろう?
秋になると紅葉がたのしめるというオマケつきだし‥‥(笑)。


 
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            (2017/07/01撮影  おらが村にて)


  


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  (2018/08/11 隣り村で撮影)



     
     うちの村ではサイロにも天然クーラーが?
     紅葉が始まった2018/09/28に撮影


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2020-08-21 05:18 : 花と樹木 :
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