おばあちゃんは日本人の私を避けている!と思いきや‥‥

  
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  (2014/11/07 薄霧の中「おらが村」にて撮影)


今日初めて(or 久しぶりに)このブログを訪ねて来て下さった方は、昨日の記事に目を通していただいてからの方が (?_?)←こうならず済むかと‥‥。

昨日の記事はこちらです⇒「村の人から打ち明けられた愚痴に、しどろもどろ




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          (2018/09/23 撮影)



今後バス停でおばあちゃんに会っても、私の方からはこの話を持ち出さないことにした。

そりゃ私だって人の子。好奇心や野次馬根性はまだまだ旺盛だ。二人の行方は大いに気になる。

だけど、抑えよう。



それから1週間は、おばあちゃんには出会わずに過ぎた。

さらに1ヶ月が過ぎた。やっぱりおばあちゃんには出会わなかった。

数ヶ月が過ぎた。

おかしい。あれ以来おばあちゃんの姿を一度も見ていない。以前は1ヶ月に2回くらいは顔をあわせていたはずなのに‥‥。

段々不安になってきた。

ひょっとすると日本人の顔をみただけでも嫌悪感を覚えるようになったのではないか?

とすると、おばあちゃんは私を避けているのかも知れない。大いにあり得ることだ。

可愛い孫をさらっていこうとする憎っくき日本人ってところか。

愛憎は理性を駆逐する(笑)。


そうこうするうちに、おばあちゃんから打ち明けられたあの日から1年半近くが過ぎた。

先日の水曜日の朝のことだ。

いつものようにバスを待っていたら、向こうから歩行補助杖をついてゆっくり歩いてくる老女が目に入った。

あれはもしかして、おばあちゃんじゃないか? 

少し駆け寄ってよく見ると、やっぱりおばあちゃんだった。

おばあちゃんだと分かったその瞬間、気持ちが勝手に後ずさりしていた。見違えるほど老いていたのだ。

たった1年半なのに、人はこんなにも年をとるもんなのか? 

体全体が曲がって縮んでしまっている。

顔や首の皺も何倍にも増えている。

「腰が壊れてしまってね、立てなくなってずっとベッドの中だったの。手術もしたよ」

やっと一人で医者に通えるまでに回復したという。

そうだったのかぁ。

おばあちゃんの健康を気遣いながらも、一方ではホッとしている自分がいる。

おばあちゃんは、日本人の私を避けていたわけじゃなかったのだ。


バスの中では並んで座った。

「また歩けるようになったことが、とても嬉しいのよ」

おばあちゃんは絵文字のような笑みを浮かべた。


バスが森の中に入ったとき、魔が差したとしか言いようがないのだが、私の意思とは裏腹に、言葉が口の中から飛び出してしまった。

「お孫さんはその後、どうなりました?」

その瞬間、彼女の表情が一変した。


「結婚するだろうよ。だけどうまく行くわけがないよ。文化が違いすぎるよ」

おばあちゃんは吐き捨てるように言った。


なぜかこの日の私には余裕があった。

激怒できるほど元気があるんだから、まだまだ大丈夫だ、おばあちゃん。(^^;

______________________




※たった今、大急ぎで書き流した記事なので、いつか時間をみて推敲します。(^^;


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          (2013/10/26 撮影)




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2018-10-21 10:02 : 【ひとりごと】 :

村の人から打ち明けられた愚痴に、私はしどろもどろ

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この話の続編を書こうと思い立ってリンクを貼ろうとしたら、元記事がありません。

あっ、そうでした。思い出しました。

旧ブログの「下書き」に入れてあるのでリンクは貼れないのです。(^^;

というわけで過去記事ですが、このブログにも再録しておきます。再録ついでに、あちこち修正も(笑)。

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1週間ほど前の話になる。

隣り村で買い物をすませバスに乗り込んだ私に、こっちにおいでと手招きをする人がいた。

同じ村に住んでいる知り合いのおばあちゃんだ。

おばあちゃんとは停留所でよく顔を合わせる。

どうでもいいような話をしながらバスが来るまでの数分を過ごすうちに、親しくなった。


手招きに引き寄せられて横に座ると、彼女は挨拶もそこそこに切り出した。

「まぁ、聞いておくれよ」

何事なの?と私が耳を立てると、「私の孫が昨日、日本へ飛び立ったんだよ」と眉を寄せる。

あ~、転勤だな。彼女の顔が曇っているのも寂しさからきているんだろう。

私はそう解釈した。


「日本では何年くらい働く予定なんですか?」

「えっ?! 何年? いや、そうじゃないんだよ」

彼女はここで大きなメ息をついた。


「孫がね、今、日本の女性にお熱なんだよ」

「えっ?!‥‥」

こんな小さな村に住むお年寄りからそんな返事が返ってこようとは、思いも寄らなかった。

私は二の句が告げられなくなった。

気まずい空気が流れた。


少し間をおいて恐る恐る言ってみた。

「燃えてる時には、燃えさせておくしかないと思いますね」

「そうだよね。そうなんだよね。でもね‥‥」

そう言うと彼女はまたタメ息をついた。

私は口をつぐんだ。

つぐんだものの、その裏側では言葉が激しく飛び交っていた。

【おばあちゃんがこの恋に大反対なのは、もう一目瞭然だ。

でも何でだ? 理由は何なんだ? 会ってもいないのに? アジア人だからか?


けど待て。そんな疑問をおばあちゃんにぶつけるのは失礼にならないか? 

興味本位で訊くのだけはよそう。

いや、待て待て。日本人として反対理由くらいは聞いてみたっていいんじゃないか?

いや、やめとこ。日本人の私を前にして、本当のことを言うはずがない。

いや、彼女なら本音で言ってくるかもしれない。私がショックを受けるような内容だったら、こりゃマズイ。これからだって顔を合わせる機会はいくらでもあるだろうし‥‥】



バスが村の停留所に着いた。

「やっぱりこれ以上は聞かないので、好い一日を過ごして下さいね」

私は分けの分からん言葉を並べて、尚も表情を引きつらせているおばあちゃんと別れた。


うちに帰ってきて買い物を冷蔵庫や引き出しにしまいながら、私は友達のことを思い出していた。

彼女も私と同じで夫はスイス人。この国で暮らして来た年数も私とほぼ同じ。

違うのは父親から「ガイジンとの結婚は絶対に許さん」と猛烈に反対されたことだ。

今のご主人(当時はまだ恋人)が日本に飛んできて彼女と二人で説得に説得を重ねるうちに、父親の心境にも変化が起きてきたらしい。

友だちのケースを思い出していたら、村のおばあちゃんだっていつか私に穏やかな表情を見せてくれる時がくるような気がしてきた。

或る日バスに乗りこんだら、おばあちゃんから「こっちへおいで」と手招きされる。で、行ってみたら、桜の蕾のような可愛い曾孫を抱いていた‥‥なーんてことも、あり得るかも知れないじゃん?(^^;


        
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2018-10-20 08:57 : 【ひとりごと】 : コメント : 1 :

スイスに「大人」のイメージを抱かれたMさんに、ハッ!

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 夫の父方のルーツがあるベルン州の山奥の村を訪ねたとき、とある農家の軒下に「魔女軍団」を発見! 2015/05/18撮影






(こちらの日付けの)昨夜、私は或るサークルに参加表明の手続きをとった(というほど大層なことではないのだけれど 笑)。

で、今朝、主催者からの歓迎メッセージを読ませてもらって、私はハッとした。


スイスには大人の国のイメージがある、というような一文だったのだが、私はこれまで「スイス」と「大人」を結びつけて考えたことが一度もなかったのだ。

実に新鮮だった。
言い得て妙かもしれない。


この地球上には、しょっちゅう頭の血を煮え滾らせて内輪もめばっかりしている国もあれば、平和ボケ現象が蔓延していて世界がみえにくくなっている国もある。(^^;

スイスも一見、平和ボケしているように見えるのだが、どっこい、過去の苦労の仕方がどこかの国とはちょっと違う。

それゆえに、彼らはシタタカだ。日本人が想像している以上にしたたかである。

他者に媚びることは決してしない(少々石頭だ)が、しかし、これまでの歴史の中で本音とタテマエをうまく使い分けて艱難辛苦をくぐり抜けてきた。

やっぱりしたたかだ。


実はスイスのドイツ語圏とフランス語圏は、いってみれば犬猿の仲なのだ。
日本の東京人と大阪人の違いどころの話じゃないことは確か。

スイス国内では誰もが知っている「レーシュティの溝」という有名な言葉がある。

レーシュティはドイツ語圏の代表的なジャガイモ料理だが、フランス語圏ではまず食べない。

そこで両者のメンタリティの違いのことを皮肉って「レーシュティの溝」と呼ぶようになった。

そう、ドイツ語圏とフランス語圏の境界線には深い溝があるのだ。

国民投票の結果が出るたびに私なんぞ笑ってしまう。ことごとく違うのだ。よくもまぁ、一緒に同じ屋根(国)の下で住んでいられるもんだと感心するくらい違う。


ところがである。
両者が暴力的になったりとか戦争をしたりとか‥‥そういう醜い行為に走ることが皆無に近いほどないのである。

お互いにメンタルはまったく違うが、それでも、まっ、一緒にやっていこうじゃないの、というスタンスなのだ。

これこそ私はホンモノの大人だと思う(ちょっと面白みには欠けるけど 笑)。


最後にひとつだけ彼らの美談を書かせてほしい。

それは、寄付。

スイス国民一人一人の「寄付力」は、半ぱ(では)ない。私なんぞ、とうてい真似のできない善行だ。



 
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 下の写真は2015/10/14 おらが村にて撮影
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2018-10-13 09:00 : 【ひとりごと】 :

ブログ記事を書きためられないのは たまらない(←これ、掛けことば 笑)

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(2017/10/15 裏山ことユートリベルクから夕日が沈むころのチューリヒ湖とアルプスを撮影)

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私には「へそくり」のほかに、ためられないものがもう一つある。

それは、書きもの。 つまり、ブログ記事を書きためておくことが出来ないのだ。

書きたいテーマならワンサとある。頭の中でネタがダンゴ状になって、押しくらまんじゅうをしているほどだ。

それならこのブログには「予約投稿」機能が付いているのだから、時間のあるときにでも少しずつ書いていけばいくらでも書きためられるんじゃないの?

普通なら誰だってそう思うだろう。

ところが私の場合は、そう簡単には行かないのである。

書きためるために書こうとすると、パンクした自転車のタイヤのように、頭からプシューと空気が抜けてネタが原型を留めないほどにフヤケてしまうのだ。


これじゃあ、たまらない(←これ、掛けことばのつもり (^^;)。


だから一旦記事を書き始めたら、おしまいまで突っ走って書き上げて更新するか、或いは切りのいいところで止めて、書いているところまでを公開してしまうかするしかない。


これじゃあ本当に たまらない。(^^;


あれこれ考えてみた結果、一つだけ分かったことがある。

私はガケっぷちに立たないと、書くことに集中できないタイプの人間なんじゃないか?

これは多分、才能のなさに起因しているような気がする。

才能がないから、いきおい、火事場‥‥、否、ガケ場の馬鹿力を借りて書かざるを得なくなるのではないだろうか。(^^;




       



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       (2017/10/15 撮影)

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2018-09-29 07:57 : 【ひとりごと】 :

夫の顔が崩れてきたのは、私のせい?

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  (今日の写真は2枚とも29日の日曜日に近くの村で撮影)

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【過去記事を修正し再録】
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       『夫の顔が崩れてきたのは、私のせい?』


うちの夫も若い頃は口元が引き締まっていて、まぁまぁみられる顔をしていた。

だがその彼も寄る年波には勝てなくなってきたのか、顔全体が少し崩れてきたような気がする。



今日は時間があったので、本棚で高いびきをかいていた古い雑誌を引っ張り出してきて、芥川受賞作品の選評を読んでみた。

2015年の一時帰国の際に買った『文藝春秋』だが、この号に限らず、受賞作品の掲載号はできるだけ手に入れるようにしている。

一つには、本を買うより断然安く上がるから。もう一つは、選考委員の個性的な選評を読むのが大好きだから。

さすが日本の文学界の「海千山千」の先生方。評の内容に同感するか否かなんて二の次三の次。どの委員の意見もかなり捻じれていて、捻じれながら本質を突いてくるところが私のようなタダの人間には面白い。


今日もノリノリでその捻れ具合を愉しんでいた。

だが高樹のぶ子の選評のところにきて、私はギョッとした。

まずいよこれは。


受賞作『異類婚姻譚』(本谷有希子・著)についての選評なのだが、高樹先生はこんなことをおっしゃるのだ。


「結婚や男女の共生とは、呑み込むか呑まれるかで、蛇同士が呑み込みあって蛇ボールになるようなもの‥‥」

で、蛇ボールになると‥‥。




「元々の顔が崩れて 似てくる」



とすると‥‥。

私の夫の顔が崩れてきたのは、私に似てきたから?

で、私に似てきた彼の顔に私の顔もまた似てきたりして、とうとう蛇ボールになってしまった‥‥と。

そういうことになるのかしら。(?_?)

こりゃ、やっぱりまずいっす。





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2018-07-30 07:45 : 【ひとりごと】 :
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