(上)とうとう私は、耐え忍んで夫の帰りを待つ「喋々夫人」にされてしまった(^^;

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(2016年10月16日Golzernにて撮影)
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ハンスから離婚の知らせが届いた。
にわかには信じられない。
仲間うちでは、どこに行くにも一緒の「オシドリ夫婦」で通っていたからだ。


話は8年ほど前に遡る。

ある晩秋の週末、ぶどう園を営む知人の呼びかけで、一風変わった食事会が開催された。
参加したのは男性だけ。つまり、ツガイではなく夫の方にだけ招待状が届いたのだ。

夫婦のうち片方だけが土曜日に集まって食事会を開くというのは、こちらではあまり聞かない。
けれど日本人の私には、なんの違和感もなくスンナリ受け入れられた。

その日彼らは秋の収穫物を素材に前菜からデザートに至るまで、すべて手作りで決めたというのだから恐れ入る。
さらには我々「山のカミ(さん)」まで俎上に載せて、思いっきりこねくりまわしてくれたらしい。

ワイン飲み放題で気炎をあげる仲間たちを前にして、一席ぶったのがハンスだ。お題は 「妻の手綱の引き方」。
まっ、いいか。彼らだって息抜きは必要だろう。

これに味をしめてか、男たちは次の年にも顔を合わせようと約束したらしい。
いいことだ。こちらも秋の週末の一日を心置きなく読書三昧で過ごせるのだし、こんな罪のない憂さ晴らしの集いなら鼻歌モードで送り出してやりたい。

ところがである。後日、何人かの「山のカミ(さん)」から物言いがついたのだ。
家族団欒で過ごす土曜日に、夫たちだけで飲み食いを楽しむとは何ごとぞ!というわけである。

で、2回目の食事会はあっけなく、おじゃんになった。

その後は夫も忙しさにかまけて、彼らとはご無沙汰状態になっていた。

そんなときに舞い込んできたのがハンスからの離婚の知らせだったのだ。

(下)に続く 
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(長くなるので「上」「下」に分けます。)



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(2018年5月10日 隣り村にて撮影)

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2018-05-11 06:00 : 【エッセイ/二つの国の狭間で】 :
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