日本語の裏と表

 
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 「ボクらには表も裏もないよ。今この瞬間があるだけさ」(ご近所さんちの猫)




今日、古い雑記帳をめくっていたら、第一生命が募集した『サラリーマン川柳』の走り書きが出てきた。


【電話口「何様ですか?」と聞く新人】


実はこれ、笑わせてもらったあとに考え込んでしまったのだ。

新人くんが電話口の相手に本気でこう尋ねたからこそ、そこに笑いが起きるわけだけど、しかしどうだろう。

もしこの新人くんから、「私はきちんと『様』の敬称をつけています。なぜそれがいけないんですか?」って訊かれたら、あなたはどう説明するだろうか?

普通なら「どちら様ですか?」と尋ねるところだが、しかし待ってくだされ。

一体いつ頃から「何様ですか?」が裏の意味としてつかわれるようになったんだろう? 

で、私もいつ頃これが裏の意味だということを知るようになったのだろう? 

考えてみれば不思議。子ども時代、このような裏の意味が友だちの間で話題になったという記憶がないからだ。

おまけにうちにはずっとテレビなんてなかったし、ラヂオはあっても子ども時代には聞いたことすらなかった。

もっぱら遊びは外、海か山だった。毎日毎日走り回って飛び回って遊びまくった。クタクタになるまで遊ぶので、夜はいつも爆睡。

たとえその日、仲間にいじめられたとしても、相手を恨む気力も体力も残っていなかった。

石のように眠りこけるから翌朝目を覚ますと、もう頭には恨み節も浪花節もかつお節も残っていない。

何て健康的な暮らしをしていたんだろう>子ども時代の私!

おっとっと、横道にそれてしまった。

          *****閑話休題*****


中国の或る日本語学者が、日本の大学で日本語の研究をし始めた頃のエピソードをここでひとつご紹介。

その日も彼は、いつも立ち寄る小さな八百屋で買い物をしていた。

その日初めて店のおばちゃんが訊いてきた。

「あんた、あっちの人?」

彼は即座に答えた。
「はい、そうです。そこの信号をあっちに渡って、3軒目のアパートに住んでいます」

しかし、こういう日本語って難しいよね。日本人にはすぐ分かる。けど外国人には言葉のしっぽが掴みきれない。

ここでの「あっちの人」は言ってみれば隠語だから、学校では教えてくれない。

ここでも不思議に思うのだが、いつ頃から私はこんな裏の意味を裏の意味として正しく(笑)認識できるようになったんだろう?


先ほどの川柳、【電話口「何様ですか?」と聞く新人】の話しに戻るが、恐らくこの新人くんは、「何様」とか「貴様」の裏レッスンの機会を持たずして大人になってしまったのではないだろうか?

学校から帰ると、うちに籠もりっきりになってク○真面目に表の日本語ばかり猛勉強していたのかも知れない。(^^;



 


 「今日はこの裏通りにでも行ってみるかな」
 
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2018-11-10 09:29 : 【雑記】 :
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